ワインを飲みだすと、いろんな「専門用語」が出てきます。
話している相手がワイン好きだったりすると、「こんなことも知らないの?」的に攻めてきます。
正しい対処法は「教えてください!何でも知ってるんですね!」かもしれませんが…。
ボルドーの格付けワイン
今回ご紹介するのは「五大シャトー」
ボルドーの中でも最高級といわれる5つのシャトーです。
ではなぜこの5つなのか?
そもそも1855年のパリ万博の際にナポレオン三世の指示でシャトーの格付けが行われました。
これは当時の評判とワイン価格に応じたものです。
その5つとは?
格付け自体はボルドーの中でもメドックのシャトーを1級から5級まで60の銘柄が格付されました。
その1級の5つを「五大シャトー」と呼ぶのです。
5つのシャトーはずばり、
シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・ラトゥール
シャトー・マルゴー
シャトー・オー・ブリオン
シャトー・ムートン・ロートシルト
基本的にこの格付けは1855年以降変動がありません。
ただし、五大シャトーの中で、ちょっと正式な格付けには当てはまらないものがあります。
一つが、シャトー・オー・ブリオン。
これは、メドック地区ではなく、ぺサックなのです。
でも、当時すでに有名だったので、こちらを加えるのが普通です。
そうなると61銘柄です。
さらに、もう一つのシャトー・ムートン・ロートシルト。
こちらは1855年当時は第2級だったのです。
ところが異例中の異例で1973年に1級に昇格。
これ以外の変動はないのです!
名言
「現在1級。昔は、2級。でもムートンは何も変わっていない」
そもそも2級に格付けされたムートンの所有者は、相当怒ったらしい。
それでも何とか73年に格上げされると、エチケット(ラベル)の文字にこう書いたらしい。
悔しかったんでしょうね~。
ちなみに、格上げしたのは当時の農業大臣だった、シラク大統領だそうです。
ムートンのもう一つ有名なことは毎年のエチケットが有名画家に書いてもらっていることです。
格上げされた73年は私の生まれ年。エチケットはピカソ。
一度は飲んでみたいな~。
女王たち
ちなみに、ボルドーのワインは早飲みには向きません。
いわゆる、10年とか20年とかもっと待ってから飲みます。
熟成期間を長く置かないと美味しくならないといわれているワインです。
年を取ったほうがエレガントなワインとなることから、ボルドーワインを「女性的」と表現します。
若いうちはうるさいけど、年を取ると穏やかで、エレガント。←これが女性のイメージ??
賛否両論ありそうですが。
ともかく、その女性的なワインの最高峰なので、しばしば「ワインの女王」ともいわれます。