なぜ、ドンペリはすごいのか?
ちょっとバブルな感じもする通称「ドンペリ」=ドンペリニヨン。
その理由は、ドンペリニヨン神父が「シャンパーニュの父」と言われているからです。
盲目の神父であったドンペリニヨンはボトルの中の泡の音を聞いたとか。
それが、シャンパーニュ、スパークリングワインの誕生であると。
これには諸説あるのですが、ドンペリニヨンの本当にすごいのは「アッサンブラージュ」を確立したところ。
絞ったブドウジュースをうまくブレンドして、素晴らしいワインを造ったところにあるのです。
現在はモエ・シャンドンの傘下。
その後、ドンペリニヨンはモエシャンドンの傘下に入ります。
モエ・シャンドンではドンペリニヨンが迎えてくれますので、そちらもどうぞ!
こちらではドンペリニヨンがいたとされる教会や古い蔵を見ることができます。
また、今ではドンペリニヨンがいた時代のブドウ栽培をしてみようとする試みもされています。
全てがヴィンテージ・シャンパーニュ!
ドンペリニヨンのすごいのは、毎年「ヴィンテージシャンパーニュ」を作っていること。
どういうことかというと、シャンパーニュはその品質を維持するために、
ブドウの果汁を作られた年と関係なく混ぜます。
ワインはブドウの造られた年ごとに作りますので、年が違うとワインの出来が違ったりします。
シャンパーニュは年による味の違いは許されませんから、年が違うブドウ果汁を混ぜて、毎年同じ品質のワインを造るのです。
でも、ブドウの出来が特別よかった年だけ、その年をエチケット(ラベル)に記載して、作られるシャンパーニュを「ヴィンテージ・シャンパーニュ」と呼びます。
ところがドンペリは、毎年シャンパーニュを作り続けているのです。
P2、P3!
造られたシャンパーニュはずっと保存されます。
そして、毎年品質をチェックし、2度目、3度目のピークを迎えた時、もう一度リリースされるのです。
P2が黒ラベル、P3がゴールドラベルです。
試飲したP3は1973年!
私の生まれ年でした。もう40年以上たったシャンパーニュです。
それでも泡はまだ新鮮で、エレガント。
若々しい泡とは違うけど、確かに泡があり、その味は素晴らしいものでした。
味の細かい表現はうまく書けませんが、同じ年の私に
「今どうあるべきか、どういう人間でいるべきか」を教えてくれているようでした。
ドンペリニヨン HP
見学 不可